初経を迎え、周期がすこしずつ安定すると共に、生理痛などを感じる人が増えてきます。女性としてのからだの変化に、どう対処すればよいかわからず悩んでいませんか?
ユニ・チャーム株式会社が高校生と大学生(短期大学生・専門学生を含む)731人を対象にアンケート調査を実施しています。「生理はどのくらいのストレスですか?」との質問に対し、約70%が“不快感のせいで日常生活に支障がでる”と答えています。
そしてその原因は多い順から主に“痛み”(腹痛・頭痛・腰痛ほか)、“イライラ”、“モレ”となりました。
株式会社ツムラが生理やPMSの不調がある女子大学生1,000人を対象に調査を行っています。その結果、女子大学生の85.7%が、授業や部活、就職活動やアルバイト、デートなどさまざまな場面で“生理・PMSの不調”を我慢していることがわかりました。
生理にともなう不調は、決して我慢する必要はありません。
解決策のひとつとしてピルの服用があります。
月経困難症とは、生理痛や頭痛など生理中におこるさまざまな不調をいいます。
生理のときには子宮の内側ではがれ落ちた子宮内膜をカラダの外に出すため、子宮を収縮させるプロスタグランジン(出産時の陣痛をおこす作用もあります)という物質が子宮内膜で作られます。これが痛みの原因とされ、生理痛やそのほか全身に作用して下痢や吐き気、頭痛などが起きます。
ピルの服用により子宮内膜が厚くなるのを抑えることで、プロスタグランジンが分泌されにくくなります。その結果、生理痛などの月経困難症が改善されます。
PMSとは、イライラや気分の落ち込みなど生理前におこるさまざまな不調をいいます。
原因は諸説あり、まだ解明されていませんが、ホルモンバランスの変動やストレスが誘因といわれています。
ピルの服用によりホルモンバランスが整い、身体的・精神的な不調を軽減させる効果があることから、PMSの改善が期待できます。
ピルの服用により生理のもとになる子宮内膜が厚くなるのを抑えるため経血量が減ります。そのため経血の漏れの心配がなくなり、貧血にもなりにくくなります。
基本的に初経発来後から服用を開始することができます。
学生の方がピルを内服するにあたって、骨成長への影響を考慮する必要があります。
初経後のピルの服用で骨成長を阻害したという報告はありませんが、日本では「骨成長が終了していない可能性がある患者」に対しては禁忌とされています。ピルに含まれるエストロゲンによって女性の骨の成長が止まる可能性があるからです。
最初の排卵の頃におこる急速なエストロゲンの上昇が引き金となって徐々に骨の成長が止まっていくと考えられています。これを“骨端線閉鎖”といいます。ただし骨端線の閉鎖が始まってもすぐに骨の成長が止まってしまうわけではなく、その後も数年は身長が伸びることがあります。
月経周期の確立および骨成長の終了は通常15歳前後といわれており、若年でピルの服用を検討する際、月経周期の確立を考慮して開始時期を決定することが重要です。
ドクターピルラボでは学生の方の産婦人科領域のお悩み解決のサポートを行っております。
ドクターピルラボでは学生の方が相談しづらい産婦人科領域の悩みについてご相談できる産婦人科専門医のドクターと提携しております。ピルの処方のためだけではなく、正しい服用方法や産婦人科領域のお悩みの解決のために是非お気軽にご利用ください。
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